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THE VALVES

THE VALVES(バルブス)・・・2010年12月に鍛治毅(ex.THE RODEO CARBURETTOR)の呼びかけで集まった4ピースロックバンド。2011年2月、初ライブをスタジオライブという独自の形で決行し、音源リリース前にも関わらず、初ライブチケットはSOLD OUT。大盛況での幕開けとなった。現在も「HEAD ROCK meeting」と題し、独自のスタンスで不定期的にスタジオライブを行っている。2011年6月9日、自主レーベル「ROYAL KLAXON(ロイヤルクラクション)」より、THE VALVES 1st Full Album 『FEED BACK CLUB』をライブ会場、amazon、iTunesを始めとする約400の配信サイトにて発売。徐々に頭角を現し、新人ながら日本最大級のライブショーケース「MINAMI WHEEL 2011」に出演を果たし、東京のみならず、名古屋・大阪・九州でのライブツアーを敢行するライブバンドである。

前作、1st Full Albumリリース後、全国を駆け回り中毒者を増やし続けている彼らのライブを一度体感してみる事を薦める。きっと手に汗握っていることだろう・・・。そんな、THE VALVESの1st Full Album「FEED BACK CLUB」がロックど真ん中の作品だとしたら、今作、2nd Full Album「ALBIONTIQUE」は前作を優しく包み込む聖母マリアのような壮大でいて、どこまでも広がる、無限な音世界に導いてくれる作品だろう。全国を駆け回り、確かな手応えを感じブラッシュアップされたスキルの上で、力強くも自由に踊る美しいメロディーは、音楽の持つ力、ロックミュージックの可能性、そんな光が見え隠れするほど、純度の高い作品に仕上がっている。前作より1年6カ月、夢を見るには十分すぎるロックミュージックがここにはある。

2013年1月より「ALBIONTIQUE」リリースツアー敢行。

(写真左から、石田純一(B)、JEAN(G)、鍛治毅(V)、神田隆志(D))

――まず、はじめにバンド結成の経緯をお願いいたします。

鍛治(以下、鍛):
元々俺がTHE RODEO CARBURETTOR(ロデオキャブレター)というバンドをやってまして、今からだと何年前かな・・・。

JEAN(以下、J):
知り合ったきっかけですよね?え~と・・・

石田(以下、石):
7年くらい前?

J:
そう、7年、8年前ですね。

鍛:
7,8年前にTHE RODEO CARBURETTORがライブツアーで横浜に行ったんですね。

J:
ファーストの時ですよね。

鍛:そう、まだインディーズの頃の初めての音源で、初ツアーで横浜のライブハウスへ行って、そこでこの3人がバンドでいて一緒の対バンだったんですよ。

(――3人は同じバンドだったんですか?)

鍛:
そうなんですよ。なんとかっていうバンドやってて(笑)

J・石・神田(以下、神):なんとか(笑)!!!

鍛:もう、下手くそで(笑)、その当時はどんな音楽か記憶もなかったんですけど、結構絡んではいたんですよ、そのライブハウス行くたびに。
で、THE RODEO CARBURETTORはあまり打ち上げとかしないんですけど、彼らの話が面白いので、打ち上げに出てみようかってなって、打ち上げに出たらすげえ楽しくて。唯一  THE RODEO CARBURETTORが打ち上げをするライブハウスになったんです。新横浜のBeLL's(ベルズ)っていうハコなんですけど。

J:毎回一緒に参加してくれましたよね。

鍛:鍛高譚(たんたかたん)ていうお酒があるんですけど、それを飲みに行こうみたいな。笑)

J:そのころあのハコで流行ってたんですよ、鍛高譚が。打ち上げって言うと、鍛高譚みたいな。笑)

鍛:そこから、空白の何年かがあったんですけど、ちょくちょくロデオのライブも来てくれる感じ、ただそんなガッツリ連絡を取る仲でも無くて。。。

J:俺ら的にも恐れ多いというか(笑)。共演させてもらって、ただありがたくて。そうゆうのがあったので、正式に連絡先を交換させてもらうってことも無くて。笑)

鍛:で、 ロデオが2010年11月に活動を休止して、またバンドをやろうと思った時に色んな人から声掛かけてもらったり、自分からアプローチもした中で、ゼロからやってみたいなっていうのがあって。
俺の中の考え方ですけどライブをやってくと自然と上手くなるんですよね、バンドって。なので、技量的なものは完璧に無視して1番血の 通った会話が出来る連中って誰だろうって考えた時に、ロデオの時に打ち上げしたあいつらってそこの部分で強力だなって。笑)



(――メンバー3人のやられてたバンドというのはその当時は?)

J:
元々は3ピースで、俺とじゅん(石田)がツインボーカルみたいな感じでやってたんです。

神:ちょうど声掛けてもらった頃は、こっちも解散してて。JEANと2人でやってて。

石:それこそ、ロデオの月光ダンスのツアーの翌年には解散してました。

鍛:俺が誘った時は、石田はベースなんですけど弾き語りをやってましたね。で、JEANと神田は民族音楽+ロックみたいなのをやってましたね。偽民族ロックみたいな。笑)

(一同爆笑)

J:そこ、「偽」は要らなくないですか?笑)


――バンド名の由来はありますか。

J:最初いくつか案があるって聞いてたんですけど、「バルブ」ってロックじゃない?ってなって。

鍛:も う、ぶっちゃけバンド名はどうでも良かったとかいうと「THE VALVES」に失礼ですけど、バンドがステージに立っている時って不細工が唯一格好良くなれる瞬間というか、バンド名なんて自分達の力でどんどん格好良 くできるし。やっぱ男っぽいものが昔から好きなので男っぽい感じならなんでもOKって感じでした。特別バンド名に何か意味を込めたって訳ではないですね。


――バンドのコンセプトはなんですか?

鍛:
曲はほとんど俺が作るんですけどやっぱり俺の根本的にあるものって、ロデオの時から変わってないんですね。
素直に音を出すとうるさいバンドなんだから、そこで最大限勝負しようというのが1stの「FEED BACK CLUB」ってアルバムですね。そこは、コンセプトははっきりしてて、男!黒!レザー!爆音!とか。笑)
今回の「ALBIONTIQUE(アルヴィオンティーク)」はバラエティだし、色とりどりな楽曲たちですね。サウンド的なアプローチにしても、その曲が最大限に出来て、かつバルブスっぽさを失わずにロック出来ているっていう部分は意識しましたね。
ぶっちゃけ、人生の半分以上をロックに費やしているので器用な事もできちゃうんですよ。今風なアレンジとか歌詞とか。けど、その中でリアルかどうかって言う部分では、リアリズムに欠けるところも俺の中ではあったりして。自分の中での完結で「俺らすげえ個性でしょ!」ていうような。。。別に全然否定は無いです、両方ロックだと思うんです。そこにオーディエンスが求めるものもあるだろうし。ただ、俺らは最高にかっこいい事やっているし、今の時代に合わせるのはバルブスがやる事じゃないなって。


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――楽曲制作、歌詞制作ほとんど鍛治さんがされている思いますが「ALBIONTIQUE(アルヴィオンティーク)」はどのようなアルバムですか?

鍛:
より音楽的になってきましたね。というのは、もったいないなと思うのが、パンク好きならパンク、ロック好きならロックしか聴かない奴ら。クラシックもすごいスリリングだし、ジャズとかも感動する音楽ってすげえいっぱいあるじゃないですか。ハウス・テクノも好きだし。そういう中で俺から自然に出てくるのがロックなんですね。そこに縛りはなくて、聴いてて気持ちいいかどうか、かっこいいかどうか、そこだけなんですよね。
で、パッケージされた今回のアルバムがロックに聴こえるならロックなんだろうねっていう。リリース後から俺らの物じゃないですからね。買ってくれた人の物なので。受け手ですよね、そう感じたならそれが正解なんです。1stは絶対こうゆう風に思われたいっていうのがあったんですが、2ndに限っては受け手に委ねるってとこがあります。なので俺らの最大限の音楽を入れましたっていう感じです。そういう意味でより音楽的になってきました。

J:
いずれにしても、1st、2nd共通して言えるのは、鍛治さんの書く曲はメロディがいいってことです。すごいイイんですよ。どんなに爆音で作っていてもちゃんと歌が残るっていうか、試した事は無いですけど器楽曲にしてもちゃんと聴けると思うんです。それぐらい爆音の中に1本筋が通ったメロディというかちゃんと歌がある。さんが書くのはそうゆう曲だけだなと思います。とにかく歌が素晴らしいのでそこは確実に残ると思いますね。


(――アレンジはみなさんでされるのですか?)

鍛:
みんなでやりますね。今回はみんなすげえ苦労したと思いますよ。1stはある程度デモの段階で、アレンジもサウンドも含めて100%に近い形で俺が作り込んで、こうゆう感じでやろうって。
ベースの石田が最後に加入したのですが、もう加入して何週間後にはレコーディングって感じで。笑)

石:入って2週間です。演奏して、これでいいんですか?って感じでした。。これを弾いてくれって言われて。笑)


(――1stの時はレコーディング後に初ライブでしたか?)

神:
RECが先でしたね。

J:で、リリース前にライブでした。



――スタジオライブを定期的に行っているそうですが、スタジオライブというのは文字通りスタジオでのライブと言う事だと思います。どのような形で行われているのですか?

鍛:
それこそ何処にでもある練習スタジオを借りきって、練習しているバンドにお客さんがいるっていう感じです。笑)

J:ちょっと広めな所は借りますけど、特に照明もないですし、音響もライブハウスみたいには無いので、自分達でお客さんたちに聴こえるように配置とか、音量を調節してやってます。

鍛:そうゆう独自性が大好きなんですよね。変わらないロックも素敵じゃないですか。ただ、バルブスはロックをロールしていくバンドだと思うんです。どんどん進化していく。
最初のライブがスタジオライブ・・・、正直わかんなかったよね?

J・石・神:笑)

鍛:わかんなかったですよ。笑)やる自分達もそれをイメージできないし。言ったら、お客さんの位置によってはギターしか聴こえないとかあるかもしれないし。ただ進化するために楽しんでやろうって感じで、今では3回くらいやってますけど。

J:独特の空気感が有って、緊張は普段のライブよりお客さんと近い分あるかもしれない。

鍛:俺、お客さんの目の前くらいで歌ってますよ。笑)

J:ステージもないし、目線も同じですし、狭いスペースで。笑)

鍛:俺アメリカ、イギリスでライブやったことあるんですけど、そんなイメージですね。バーの空間でライブやるような感じなんですよ。やってみてアメリカっぽいなって、日本じゃないような感覚がありました。

J:自分ら次第でどうにでもできるって言うのもありますし、内装凝ったり。

鍛:あと、お客さんも緊張するだろうね。

J:お客さんも目のやり場に困ったりとかしてそう。笑)照明も明るいし、普段のライブでの見え方とも違うでしょうしね。


(――かなり楽しんでやられてるんですね。)

鍛:
結果、楽しかったですね。


(――これからも、続けていく形ですか?)

鍛:
そうですね。この間のスタジオライブでも言ったのですが、どんだけでっかくなってもやめないイベントにします。


(――告知はされてるんですか?)

鍛:
特別してないんですど。笑)ホームページくらいかな。

J:そうですね、あとはソーシャルメディアでもちょいちょいと。

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――去年の12/5にリリースされた2ndアルバム「ALBIONTIQUE(アルヴィオンティーク)」というタイトルは?

鍛:
アルヴィオンてイギリスの昔の言い方なんです。ティークはアンティークのティークです。メンバーみんな共通して、アメリカンロックよりもイギリスのロックが好きというのもあって、俺のルーツもイギリスなんですよね。あと、メンバーの機材にもアンティーク、ヴィンテージと言う部分が出てますね。
音でお金をいただくというのは相当な事です。
変な音を出してたらまず無理ですよね。イイ音をみんなで追求していったら、ヴィンテージに辿り着いたんです。みんなヴィンテージの1音の説得力の強さをわかってきたので。


(――1音といいますと?)

鍛:バーーーンッ!と音を出した時、それが「赤」の表現なら、「アカぁ~~↓」じゃなくて「アカーッ!!」て、しっかり出てくれるんですよね。(←※読者の方には少しでもニュアンスが伝われば幸いです。)


――今のをテキストで表現するの難しそうですね。笑))

(一同爆笑)

鍛:そうですよね。笑)
で、やり始めた時に、付いて行くのが精一杯だったメンバーもかっこいい音かどうか判断できるように成長したというか、そんな感じなので、
すごく今回のレコーディングも1人1人がこだわってやれました。すごくかっこいい音が出来上がりました。あと、俺自身、洋服もヴィンテージが大好きなんですよ。

J:
移動中も古着屋さんがあると、鍛治さんは車止めさせて店に行きます。笑)


(――勢いで買ってしまわれるんですか?笑)

鍛:
最近は大人になってセーブ出来ています。笑)

J:どうしても気になったら、後で買いに行ったりしてますよね。

鍛:そうそう。笑)
で、そうゆう好きなもののワードを入れたいなと思って今回「ALBIONTIQUE(アルヴィオンティーク)」というタイトルになりました。


(――ジャケットもとてもカッコイイのですが、アートワークやディレクションはみなさんでされているのですか?)

鍛:
こちらも、メンバー同様、血の通った会話ができるスタッフとやっています。前作からの付き合いで、ツーカーの関係というか。俺たちがやりたい事を伝えて、一緒に考えていく感じですね。

(――このロケ場所はどちらですか?)

鍛:ある無人島です。笑)

――ライブでお客さんに見て欲しいポイント等があれば教えてください。

鍛:
バ ルブスは熱量のすごくあるバンドだと思うので、なんだこの感じ!っていう、やべー!ていう興奮を感じて欲しいですね。なんなのこの感覚!っていう。バルブって回して水がバァーー!っと出るじゃないですか。自分達の意志で全部が可能になるっていうか、バルブを回して緩めた瞬間とかですね。ライブを見てもらうとその感覚が伝わると思いますね。まず、その瞬間を最高に楽しんで貰いたいですね。俺はそれだけかな・・・、(メンバーに向けて)ダメ?笑)

J:いや、俺も思いますよ。バンドとしての一体感、行くぞ!っていう勢いとかを感じてゾクッとしてもらいたいです。

鍛:ライブではかっこいいことをやりたいし、それを表現しているので、そこを感じて貰いたいです。自分達の中でかっこいいと思う事、本当のロックのカッコよさを表現する事、を徹底的に追求してますので曲げずにやっていくだけですね。

valves_sub01.jpg――今後の展開や、新しい音源などは考えてらっしゃいますか?

鍛:
まず、ファイナルを設けずに何周りか全国を周ろうというプランでツアーを組んでいる最中です。「ALBIONTIQUE」という、俺らの中ではモンスターアルバムが作りだせたので、「コレかっこいいでしょ!」って全国にドサ周りをしたいんですよね。笑)色々な人に知ってもらいたいです。1人でも多くの人にこのアルバムのカッコよさを伝えるのが、今の俺らの使命なのかと思っているので、全力でライブをやっていくだけですね。

J:今回2ndで初の全国流通というのもあるので、俺らが行ってライブをして生で感じてもらってっていうのを沢山していきたいと思ってますね。

鍛:今、1年に1回くらいのペースで音源を出しているイメージなので、そこは守っていきたいけども・・・今回の2ndまで1年半くらいかかったんですよね。笑)前作とちょっと被って。

J:新作やろうかって言って、RECまでにすげえ時間かかりましたね。前回出してすぐ、夏くらいには新曲に取り掛かってました。

鍛:なので、ライブをやりつつ、次の新曲に取り掛かるっていうスタイルになると思います。


(――リリースの前にその音源の曲をライブで披露するという事はありますか?お披露目というか。)

鍛:ほとんどないですね、今回1曲か2曲位はやったのかな。

神:「JUST A PIECE OF JUNK」は本当にちょこっとリリース前にやりましたね。急に、「新曲やります。」みたいな感じで。

鍛:もっと浸透させてからやる方が俺は好きなんですよね。リリース前から新曲を発表して固めていくっていうのもアリだと思うんですけど、今回のアルバムに関してはそうやって中途半端な感じでやるのはコンセプト外だったので。


――最後になりますが、THE VALVESにとって表現とは何ですか?

鍛:そうですね、一言で言うと自分の生き様ですね。自分の弱い部分や人に見せたくない過去、そうゆうところも含めて、自分自身を吐き出すこと。もちろん、強い部分もですけど。
だけど、難しいですよね。やっぱり弱い部分、人に知られたくない過去とかを見せるのは。それを吐き出せて初めて表現なんだと思います。


石:
頭から足の爪先まで出し切る。そうゆう風にやっていきたいですね。

鍛:生き様。それも、より音楽的にって感じです。



オフィシャルホームページ



【CD情報情報詳細】

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FEED BACK CLUB
■品番:RKVS-0001
■価格:\2,000(tax incl.)

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ALBIONTIQUE
■品番:GURK-2001
■価格:\2,100(tax incl.)







写真:市川智也

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