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山野はるみ

山野はるみ・・・1975年2月23日生。熊本県出身。B型。趣味は読書とパンダ観賞。特技:剣道、手芸(裁縫・編み物)、着付け、書道。
是永克也氏の株式会社ビッグスマイル・プロモーション所属。舞台や映画をメインに活躍をする演技派女優である。

株式会社ビッグスマイル・プロモーション・・・是永克也氏が代表を務める劇団運営をはじめとするプロダクション。

是永克也・・・渡辺プロダクション、ジャパン・ミュージックエンターテインメントに所属後、劇団BigSmileの主宰となる。

――簡単な自己紹介をお願いします。

 自己紹介。。。これが1番難しい~。熊本県出身、お酒とパンダが大好き。最近1人旅にハマってます。山野はるみでございます。


――山野さんの今までの活動経歴をお聞かせください。

 高校を卒業して、演劇の専門学校に行きました。
21歳くらいの時に何を思ったか、モデル事務所に入りました。それから23歳の時に、友達のお兄さんが主催する劇団で初舞台を踏みまして、26歳の時に現Bigsmileの前身となったI-CHI-MIという劇団に入りました。それからの流れで、今のビッグスマイルプロモーションに所属しました。

――この世界に飛び込まれたきっかけというのは23歳の初舞台ですか?

 そうですね。と言っても元々専門学校が演劇の学校だったので芝居をやりたくて。専門学校で演劇を教わりましたね。

(――その間モデル業もしばらくされていたんですか?

 モデル事務所に所属していた時は、モデルと言ってもキャンペンガールとかが多かったんです。それで、やっぱり芝居がやりたかったから「ここじゃないなぁ」と思って。

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 ――現在は是永克也さんの劇団「BigSmile」に所属されていますが、そこまでの経緯をお聞かせいただけますか?

 専門学校の時の友達が是永さんの劇団にいて、それを観に行ったんです。そしたらすごく面白かったんですよね。それから1年か2年後くらいにオーディション雑誌を見ていたら、当時の劇団「I-CHI-MI」が募集をしていたので、ためらう事なくオーディションを受けに行ったんですよね。

(――お芝居を観に行かれた時に、お友達の方から是永さんを紹介してもらうのではなく、ご自身でオーディションを受けられたんですね。)

 そうですね。その時は、友達が所属していて、そのお芝居を観に行っただけでした。オーディションを受けたのはその数年あとですね。


――舞台でのご活躍が多忙の中、9月28日から映画「空飛ぶ金魚と世界の秘密」が全国公開になります。九州では先行で8月に公開されていて、地元の熊本市では既に舞台挨拶をされていますが、凱旋と言いますか、地元で舞台挨拶をされた時のお気持ちはいかがでしたか?

 とてもありがたかったですよ。みなさんわざわざ足を運んでいただいて。昨年熊本で講演した舞台「風ながるる」を観てくれた方々も来て下さいましたし。また、親孝行ができたかな・・・と。


(――その時に、ラジオの生放送2本と新聞での取材、加えてTVで山野さんの90秒程のスポットムービーも流れていたようですが、そちらの効果もあったのでしょうか?)

 ラジオの時は入り待ちの方がいましたね。ビックリと同時に、ありがたくて、とても嬉しかったです。ムービーとかはどこまで効果があったかはわかりませんが、ブログを見て来てくださったという方はいました。新聞の掲載は少しあとになるので、ムービー、ブログ、ラジオと、みなさん何かしらの情報で知って来てくださったんだとは思います。ラジオは少し緊張しましたね、私ピー発言が多いので。その時はちょっと口数が少なくなってましたね。


――今回の「空飛ぶ金魚と世界の秘密」では、空港スタッフの主人公の上司役です。実際に、演じられてご自身と役の間での違いや共通点などはありましたか?


 違いは、普段の私は、あんなに英語を多用しないというとこですね。むしろ共通点が多かったです。この年齢になると、どの現場に行っても年下の子とかが増えてくるので、面倒見るとまではいかないですけど・・・、その子たちに対する接し方だとか・・・、悩みだとか・・・。映画の中では後輩の悩みをしっかりと理解してあげる上司役でしたので、立場的には、役柄と近い部分もありましたし、佐津川愛美ちゃんみたいな可愛い子が部下だと普通に助けたくなりましたね。なんか自然に出来たかなって思います。


――撮影中のエピソードなどありますか?

 撮影は真冬だったのに氷を食べたりしてましたね、あと飛行機待ちとか。
まず、空港の屋上から滑走路を撮るシーンがあって、後ろに映り込む飛行機が協力会社の機体では無く、他社系列の飛行機ばかりだったので、協力会社の飛行機が到着するまで待ってのスタートになるんですよ。待ちも少し長かったですし、スタッフさんや他の役者さんの事を考えると絶対にNGを出せない状況ですよね。
しかも「そろそろ機体が到着するので、氷を食べておいてください」って。口の中を冷やして本番直前まで待ってました。寒いので息が白くなってしまうんですね。息が白くなってはいけないシーンだったので、氷を口に含んで、飛行機が来たらベンチコートすぐ脱いで、急いで氷を出して演技をしてました。バッタバタでした。リハーサルもできないし、飛行機の速度も分からないので大変でしたね。無事に撮り終えたのですが、飛行機の音が凄くてセリフが聞き取り辛かったので、結局後日、アフレコになりましたね。

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――舞台と映画を経験されている中で、何か違いなどは感じられましたか?

 はい。全然違いますね。どうしても癖になってるんですよね、舞台での表現の仕方が。発声とか。身振り手振りとかだったりそれを普通にやっちゃうと「は?」みたいになっちゃうんです。それまでやっていた小劇場での舞台は基本的には地声でやっちゃうのでピンマイクとかないんです。あってもフットマイクとかで。初めて映画をやらせていただいた時は、ピンマイクがつくの知らなくて。なので、普通に喋っててもいいんだなって思うんですけど、舞台での表現が癖になっちゃってるから、「伝えなきゃ」って思うと、つい声が大きくなってしまって。そうすると、体も反応しちゃうんですよね。
舞台人は舞台全部を使って動き回りますから、カメラサイズとかわからないんで、サイズからはみ出しちゃって怒られたり。
で、芝居が大きくならないように意識して演じてると、「山野さんリアクション!」て言われちゃって。リアクションはしなきゃダメなんだなって。本当に最初は難しかったです。

――これまで体験したことのない仕事で、これから経験してみたい仕事は?

 役者をやらせていただけるだけで有難いですが、どんな仕事も役者にとっては糧になると思うので、挑戦させていただけるなら、何でもやってみたいですね。芸能関係じゃなかったら、今、方位学にはまっているので、もっと詳しく勉強していって、結果「出家」しちゃったりして、「あまちゃん」じゃなくて「尼さん」になっちゃうかもしれませんね。


yamano_03.jpg――最後に山野さんにとって表現とはどのようなものでしょうか?

 言葉にするのはとても難しい質問ですね・・・。私は、自分の何かをモーレツに表現したいんだー!ってタイプではないので。。。

 そうですね・・・。私、カラーセラピストの資格も取ったんですけど、
その時に、色の持つ意味について勉強するんですけど、好きな色とかいろいろ聞かれて、「はるみさんは青を身の回りに置いてないですよね。」って言われて。水色みたいな青は大好きなんですよ。でも、濃い青は好きじゃないんですね。「水色は白が入ってて柔らかくなってるから好きなのでは」と言われました。濃い青を好む人っていうのは自分を表現したい人、自分を見てほしい人、が好む色みたいで。今年すごく流行ってる色ですよね。けど、私は好きではないんです。だから、「自分を表現するのが苦手なタイプでしょう?」って言われて。
依然、出演したミュージカルで私の役のイメージカラーが青だったんですね。なので、もちろん衣装は青。それがすごく嫌だったと言うと、それは「元々自分を表現するのが苦手なのに、更に青と言う色で自分が隠れてしまうから嫌だったのでしょう。」と言われました。

 先生いわく、「仮面をつけることによってその人になりきるタイプで、だから役者をやってるんじゃないですか」って言われたんですけど、きっと自分を表現したくてやってるんじゃないんですよね。今まで生きてきた自分の人生が嫌いって言うか、「こんなはずじゃなかった。」ってずっと思って来たんです。だから、現実逃避から入ってるのかもしれないですね。芝居をしている間は、その事に没頭できるから。舞台になると約1カ月の稽古中、その人物の事だけ考えていられるから。でも、反対にその役柄を掘り下げていく作業をするときに色んな感情につきあたる訳で、普通の生活をしていれば思い出さなくてもいい、しっかり蓋をして心の奥底にしまい込んでいる、辛い出来事や悲しみ、苦しみなどの感情に触れなくてはいけない。2度と味わいたくない感情や出来事を思い出してしまう。また経験しなくてはいけない。とてもつらい作業を通らなければいけないんです。

 以前、ハリウッドの監督の講演を聴きに行った時、その監督が「役者は傷つくことが好きな人でなければやってられません。皆さんも是非傷つく事を好きになってください。」とおっしゃいました。
私はその頃、度々の公演で、ふれていたマイナスな感情を舞台が終わっても上手く消化する事が出来ず、普段の生活でも、とてもつらい毎日を送っていて、「傷つく事なんて好きになれない。この辛さから逃れるためには、2度とその感情に触れなくて良い様に役者を辞めるしかないのかも・・・。」と思いました。辞めようと思った事は一度も無いけど、「辞めなければこの苦しさからは一生逃れられないのかも・・・。」と。それでも、何故辞めなかったのかと考えると、カタルシスなんだろうな・・・と。2度と味わいたくないマイナスな感情に触れることによって、また、もの凄く辛く苦しく悲しい思いをする訳ですが、それを表現する事によって自分自身が浄化されていると言うか、その辛く、苦しく、悲しい経験があったからこそ、この役の感情が出せた。それによって、この作品の役に立てた。「私の今までの経験はすべて無駄ではなかったんだ。その経験があったからこそ私の表現ができる。」って、思えるんです。
だから、これからもまた色んな経験をすると思うんですけど、どんな経験からであっても、有難く受け入れられると思います。


yamano_04.jpg――(普段から役に入りきって私生活も過ごされたりするのでしょうか?

 嫌いな役同士だから、現場では嫌い合ってる人とかもいるかも知れないけど、それはしないようにしてますね。極力みんなと仲良く、飲み会には必ず参加するようにしてます。
モノづくりってチームワークがとても大事だと思うので、みんなが一丸となって、力と想いを合わせて、信頼し合って、同じところを目指していくことが、結果、素晴らしい作品を作り上げられると思うので。

 その時の
役によって、ちょっとした考え方なんかは違っていますね。出演した舞台によって周りの人が感じる私の印象も違うと思います。
こないだのお母さん役で言えば、現場でみんなにおにぎりを作ったりとかして。普段そんなことしないのに。みんな私のこと良い人だと思ってるんですよ。普段は絶対しないです。稽古期間中に差し入れを持っていったりとか。なので、その役に必要な部分は普段から作るようにしているところもありますね。私生活まで入り込む事もあります。この役のこの人は、今日のこんな状況の時に何を食べるんだろうとか。こんな時、どう感じてどう考えてどう受け答えするのかとか。

 表現と言うか、演技で大事にしている部分で言えば・・・。無になる。まっさらでいる。極私的な感覚でいること。私的というのは、1人で部屋にいる時の、リラックスした心の状態でいるという事。心が開けている状態。とても難しい事ですけど。その状態で、その役として、今ここにいて、ここで生きているという事。そして、共演者を信頼し、全てをゆだねる。
何度も稽古やリハーサルを重ねても、その都度相手の出方も違う。それに対して、その時受け取った感情に嘘をつかずに返す。もちろん脚本・演出と言うものがあってなのですが・・・。
それを感じて、相手もまたそれに対して返してくれる。そう言うリアル感が、お客さまも観ていてドキドキワクワクするのでしょうし、本人もたまらず快感ですしね。新鮮さって、とても大事ですよね。

 



【山野はるみ】

・ブログ→http://ameblo.jp/harumi-yamano/

・主な出演作品

『舞台』
≪客演作品≫
1998.9  劇団天下人第1回公演 「無題」 (アクション教室生徒、母親(二役))
1999.4  劇団天下人第2回公演 「無題」 (元SWAT役) 主役
1999.9  ジオゲネ 「憧れのハワイ航路」 (仲居頭役)
2000.1  ユニットは~ふむ~ん 「屋上」 (自殺志願者役)二人芝居
2003.4  恵信&ジャンボハンバーグ 「松尾時間」 (酒乱の娼婦役) 主役
2004.12   東京満天館 「マイフェアジュエリー」 (怪盗グループの一員役)
2007.4  演劇集団池田塾 「しゅーまつの過ごし方」 (ヒロイン)
2008.1  エナジーパワードリンク2cc 「ヨコスカ リリー」 (1人芝居「企画 Big Smile」)
2008.6  swwt green bell peppars 「sunshine&rainbow」 (アル中の気違い女) 
2009.6  banboo house 「いい日、リストラ」 (時代が過ぎたAV女優) 
2010.5  IN EASY MOTION 「煎餅」 (気丈で素朴な母役)準主役
2010.1  IN EASY MOTION 「あなたに」  (売れない劇団の演出家) 
2011.5  IN EASY MOTION 「カタルシス そして」 (ヤクザの夫を殺された水商売の女) 
2011.7  劇団RED FACE 「ZEN OF SNEAK」 (お市の方、淀殿)二役 
2012.6   アリー・エンターテイメントプロデュース公演 「いい日、僕なり。」 (ボクシングジム経営者の妻役)  
2012.8  IN EASY MOTION 「BUTTERFLY INTO THE BUS」 (おばさん役) 
2012.9    Team Chica Vol.3 「風ながるる」 (母親役) 
 ≪劇団I-CHI-MI作品≫ 
2001.7  「ゲットバックイン・ラブ」 (AD役) 
2001.9  「オクラホマミキサー」 (肉屋の女房役) 
2001.12 「者」 (女優、ソープ嬢役) 主役 
2002.4  「改訂版マーブルチョコ」 (未亡人役) 
2002.9  「流れる雲を追いかけて」 (病院長役) 
2003.5  「ごっくんカフェ」 (スナックのママ役) 
2004.3  「さよなら×こんばんは」  (保険の外交員役) 
 ≪Big Smile作品≫ 
2005.3  「paper planes」 (弁護士役) 準主役 
2005.9  「朝焼けは晴れ 夕焼けは雨」  (記憶喪失の女役) 準主役 
2006.3  「ブリッヂ・ピープル」 (村長のワガママ娘役)  
2006.7  「スタヂオ・アパートメント」 (元演歌歌手役) 主役 
2007.2  「23億の鼓動」  (いい加減な神様役) 主役 
2008.1  Big Smile企画 エナジーパワードリング2cc 「ヨコスカ リリー」 (一人芝居) 
2008.4  「BigSmile」 (年増の更年期作家役) 
2009.6  「甚だ遺憾とは存じますが...」 (ホテルのプランナー役) 主役 
2009.11 「おいでましぇ おかえりましぇ」  (主役の理解者役) 準主役 

『VP』
2008.1  「エプソン」
2009.11 「ITJ法律事務所」
『TV』
2003   続・平成夫婦茶碗 (第1話) NTV
『Vシネマ』
1995   静かなるドン
1996   ド・チンピラ
『PV』
2006   「男女」 (太郎)
『映画』
2009.4  「2by2」
2009.8  「ふるさとがえり」予告編 (準主役)  林弘樹監督
2011.4  「ふるさとがえり」(公開中)  林弘樹監督
2012   「ゼウスの法廷」(2013年秋公開予定)  高橋玄監督
2013.4  「空飛ぶ金魚と世界のひみつ」
『ナレーション』
2010.3  「北区観光DVD」(MXTV他)
『WEB用スチール』
2011.2  「無印良品」 
2011.5  「MUJl meets IDEE すみかをたずねて」


【アジア太平洋こども会議25周年記念映画『空飛ぶ金魚と世界のひみつ』

・オフィシャルHP→http://soratobu-kingyo.com



写真:市川智也

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